文化を味わう、特別な楽しみ

小さいことは美しい――これほどオーストリアワインを、国際的観点から適切に表す句はない。ありふれたワインは皆無で、その代わりに稀少なスペシャリティーがある。オーストリアワインは、今世界で起こっている最も興味深い現象だ。そのワインは全ての傑出したワインリストに見つけることができ、ワインの専門家に評価され、ジャーナリストに高く賞賛されている。オーストリアワインの不思議について語ることは珍しいことではないのだ。

A picture shows the landscape in the wine region Wachau
© AWMB / Egon Mark

オーストリアワインを特別なものにしてるのは何か? 多くの理由があり、その全ての要素の総和が、過去20年にわたるセンセーショナルなブームへの道のりを整えたといえる。中でもひとつの重要な理由は、伝統的なワイン造りにあり、数千年にわたって、今日のオーストリアのワイン産地と同じ場所でブドウが育てられ続けたことにある。ブドウはその景色、文化、そして日常生活と同義語なのだ。これは典型的オーストリアのブドウ品種にもあてはまり、それらは地方のワイン栽培エリアに広く植えられている。さらに理想的地学的・気候的要素が加わって、ブドウは個性溢れる正統的で、典型的なワイを造るのに最高の環境を享受している。

ンこれら全ての背後にあるヒトの存在は大きな役割を果たしている。オーストリアの栽培農家とワイン生産者の全てが、伝統的栽培と近代的醸造プロセスをいかに上手く統合するかの重要性を理解している。モットーは妥協なき品質と例外なき成功だ。

もうひとつ重要なのは、生き生きとしたライトボディの例から堂々とに豊かな白ワインまで、チャーミングでフルーティーからフルボディで長いセラー熟成ポテンシャルを持った赤ワインまで幅広いワインの生む、オーストリアワイン文化の多様性だ。最後軽視できないことは、魅惑的でエレガントな甘口ワインのヴァラエティーの豊かさであり、それらは間違いなく世界最高レベルのひとつだ。世界中のワイン評論家がもっとも評価するのは、オースとリアワインが並外れて食欲をそそり、食べ物と素晴らしくよく合い、そのことがオーストリアワインを真の飲む楽しみたらしめていることだ。