オーストリアの黄金の液体

オーストリアはその特産である甘口ワインの広いレンジで有名だ。

A picture shows wine glasses
© AWMB / Eva Kelety

甘美ながら果実酸味のあるシュペートレーゼ、アウスレーゼ、ベーレンアウスレーゼ、アウスブルッフ、トロッケンベーレンアウスレーゼ、アイスヴァイン(アイスワイン)、そしてシュトローヴァインは、世界中のワイン愛好家の想像力を捉えて放さない。オーストリアの貴腐甘口ワインは、著しく長い歴史を持つ。既に1526年には、最初のトロッケンベーレンアウスレーゼがパノニア地方で作られている。ドネアスキアヒェンのフォン・ライサー男爵のエステートでは、多量の縮み上がったレーズン状のブドウが収穫され、卓越したワインになっていた。一世紀以上後の1653年、エスタハージのパウル王子がフォン・ライサー男爵とともに、この同じワインを入手し、小樽に詰めた。ワインがサーヴされる度に――特に貴族の祝祭において――熱湯に浸された小石が樽に加えられ、樽を再び満杯にし、残ったワインを酸化から守ってきた。その最後の一滴は1852年にブルク・フォルシュテンシュタイン城で味わわれた。少なくとも326年以上、幾世代にもわたるワイン愛好家が、この伝説のプレディカーツヴァインの純粋な快楽を体験することができたのだ。