1.オーストリアのスパークリング・ワインは大メーカーばかりでなく

オーストリアはトップ・クオリティーのスパークリングワイン――ゼクト――を生産し、その歴史は19世紀の半ばにさかのぼる。スパークリングワインはそれ自体で心地よく、また広範な食べ物によく合う。オーストリアのスパークリングワインはシャンパーニュ、カバ、他の同種のワインと肩を並べる存在だ。

A picture shows scallops
© AWMB / Ulli Kohl

オーストリアのスパークリング・ワインは大メーカーによって同様、個人経営ワイナリーによっても造られている。特にヴァインフィアテルのポイスドーフの一帯では長きにわたりスパークリング・ワイン用のブドウにとって理想的であることが証明されている。ここで使用される主な品種はヴェルシュリースリングとグリューナー・ヴェルトリーナー;そして他にはリースリングとソーヴィニヨン・ブランが好まれている。ヴェルシュリースリングとグリューナー・ヴェルトリーナーはポイスドーフ周辺のみで栽培されているが、リースリングとソーヴィニヨン・ブランは他のワイン産地でも成功している。4品種全てが個性溢れる素晴らしいワインを造る。キビキビしたシルヒャーゼクト(ヴェストシュタイヤーマーク産)はニッチ市場の成功を代表し、一方で仏の伝統的スタイルで生産されたブルゴーニュ・スタイルのキュヴェは依然として高い需要がある。食事に合わせると、みずみずしい酸のおかげで、ワインは異なるアロマを現わにする。辛口のゼクトは普通、鮭や鱒などの魚や、家禽類やハムといったスモーク・フードとともにサーヴされる。それに加えて、オーストリアのゼクトにかかれば、ちょっとしたつまみを豪華なご馳走に変えてしまう芸当さえ可能だ。