カンプタール (Kamptal)

グリューナー・ヴェルトリーナー&リースリング ― 百万年の若さ

カンプタールは、町のまん中を流れるカンプ川からその名を採られた産地で、ワイン生産に関してオーストリア最大の町、ランゲンロイスがある地域です。栽培面積3802ヘクタールを誇り、傑出して高品質のワインを造る数多くの生産者を擁するカンプタールは、オーストリアで最も成功した産地のひとつです。また、文化と観光も重要な役割を果しています。2008年に発効したカンプタールDACは、ミディアム・ボディのクラシックなスタイルと、濃厚で豊満な辛口であるレゼルヴェ(リザーブ)・スタイルという二つのスタイルのグリューナー・ヴェルトリーナーとリースリングのワインが規定されています。

栽培面積:

3.802 ha

主要ブドウ品種:

グリューナー・ヴェルトリーナー、リースリング

主要ブドウ品種:

ランゲンロイス、ツォービング、ゴベルスブルク、カンメルン、シュトラッス

A picture shows a panorama view over Kamptal
© AWMB / Komitee Kamptal

カンプタールには、レスから砂利、結晶岩、さらには赤い長石の左岸や礫岩――高名なハイリゲンシュタインのように――まで、多様なテロワールが存在します。「ハイリゲンシュタイン」の名前は、暑くて乾燥した微気候をもたらす、光り輝くような日照の強さに由来します。土壌の地質学的形成は特別なもので、2億5千万年から3億2千万年前に、砂漠のようなコンディションを鉄砲水による堆積物として形成し、火山性の破片を含んでいます。

Kamptal, © AWMB

傾斜がきつすぎてレス層の堆積さえも不可能な、南向きの急斜面の段々畑には、リースリングが植えられており、傑出した長期熟成能力をもつ力強くミネ ラリーなワインが産出されます。ドナウ河に向かって南に行けば、レスとロームの幅の広い段々畑へと土壌構造が変化し、古典的にフルボディなグリューナー・ ヴェルトリーナーや、赤や白のピノ系の品種やツヴァイゲルトが産出されます。

これらのワインは、ニーダーエステライヒの産地呼称で販売されています。カンプタールは、東からもたらされる暑いパノニア平原の熱と、北西にあるよ り涼しいヴァルトフィアテル地域の影響を受けます。香りが品よく繊細で、自然のイキイキとした酸がブドウに保たれているのは、温かい日中と涼しい夜間の珍 しいコンビネーションゆえです。

ワイン愛好家が必ず訪問しなければならない名所は、ワイン博物館「ロイジウム・ワイン・エキスペリエンス」です。地上には未来的なビジターズ・セン ターがあり、地下に入ると、数百年を経た迷路のようなワインセラーの中で、光と音を使った展示が行われています。ランゲンロイスから近いワイン産地の村々 の中で重要な村は、シルテルン、ゴベルスブルク、ハインドルフ、ツォービング、そしてシュトラッス・イム・シュトラッサータールです。エッツドルフ、ハデ ルスドルフ、カンメルン、レンゲンフェルト、そしてシェーンベルクといった、より小さな村もあります。