ズュートシュタイヤーマルク (Südsteiermark)

青々としたロマンティックはヒルサイドからできる、快活なソーヴィニヨン・ブラン

ズュートシュタイヤーマルクは、フレッシュで香り高い白ワイン、とりわけソーヴィニヨン・ブランと、同義語です。2340ヘクタールにブドウが植えられていますが、まだたくさんの土地があるため、ヴェルシュリースリングからモリヨン、ゲルバー・ムスカテラーからトラミーナーと、いろいろな品種も植えられています。この地の栽培は、チャーミングな景色に彩られ、ヨーロッパ最上と言えるほどですが、同時に、大変に耕作が難しく挑戦的な土地もいくつか含んでいます。というのも、ほとんどの畑は非常に急な傾斜地に作られているからです。

栽培面積:

2.340 ha

主要ブドウ品種:

ソーヴィニヨン・ブラン、ゲルバー・ムスカテラー

代表的な町や村:

ガムリッツ、ラッチ、ベルクハウゼン、シュピールフェルド、ロイチャッハ、キッツェック

A picture shows a panorama view over the southern Styria
© AWMB / Anna Stöcher

ズュートシュタイヤーマルクの土壌構造は、ブドウ品種に負けず劣らず多彩で、砂岩とスレートから泥灰岩と白亜石灰岩まで多様です。温かくて湿度の高い地中海性の気候は、ブドウ生育期間を長く引き延ばし、涼しい夜は、これらの明快かつ繊細にフレッシュなワインの、繊細な香りの要素が育まれるのを促がします。数多くの種類のワインが存在するということは、生産者の腕の見せ所が多くなるということを意味します。毎ヴィンテージ最初に販売される、軽くて果実味豊かなユンカー・スタイルから、真の品種特性を示す香り高いクラシック・スタイル、そして最後に、単一畑の特別なブドウから通常造られる、非常に熟した、リッチで豊満な、畑名またはリザーヴ・スタイルのワインまでそのレンジは広範です。

ソーヴィニヨン・ブランは特に、近年は一貫して高い評点を獲得しており、今日、ズュートスタイヤーマルクの代表品種は、世界中から称賛されています。生産者たちは、このまま高い品質のワインを生産できる産地であり続けるため、知識や技術を交換し、定期的に世界のワイン産地を回ってみたり、外国のワイナリーで研修を積んだりしています。また、地元ジルヴァーベルクにある現代的なブドウ栽培とワイン醸造の学校では、次世代の生産者たちを育てるべく、理論から実践経験まで、幅広く教えています。ズュートシュタイヤーマルクは四季を通じて是非訪問していただきたい土地です。特に秋の間、スロヴェニア国境に沿って、もしくはライブニッツの西にあるサウサル地域に向かって、きちんと表記のあるワイン街道をゆっくりと運転することをお勧めします。伝統的で牧歌的なエーレンハウゼン、ガムリッツ、ロイチャッハ、そしてキッツェックは訪問すべき村ですし、この地域の最良のワインを産出する単一畑である、チャミヨンベルク、グラスニッツベルク、キッテンベルク、ニュスベルク、オーベッグ、ゼルナウベルク、クラナッハベルク、ツィアレッグを見てみるのもいいでしょう。これらの最良のワインは、世界中のトップ・レストランのワインリストでも見かけることがあるでしょう。この地をもともと開拓し、ブドウ栽培を積極的に奨励した、オーストリアのヨハン大公は、彼の生きた時代のヨーロッパよりずっと先の未来を見通しており、もし生きていたなら、ズュートシュタイヤーマルクの今日の生産者を必ずや誇りに思うことでしょう。