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2001年には栽培総面積46,200ha (-1%) から2,530,600hl (+8%) のワインが生産された。これは平年平均2,418,000 hlの5%増しだ。白ワインは1,759,200 hlで6%の増加で、赤ワインは771,400 hl で14%の増加だった。

天候

乾燥した冬は、冬と呼ぶには全く穏やか過ぎるほどで、大半のワイン産地では乾燥して快適な春が続き、ブドウは普通に育った。5月の夏のように暑い天候は2000年の熱波記録を思い起こさせた。6月中盤までの良好な開花期の後、涼しくて雨の多い7月が訪れ、大いに必要とされた降雨と植物が元気を取り戻すチャンスがやってきた。8月は非常に暑く晴天続きだったため早い収穫日になる可能性が高かった。新学期になると天候が急変し、9月は永遠に雨が続くかに思われた。9月最後の週末にようやく天候は好転し、好ましい天候が10月の間中続いた。

白、赤、そして甘口ワイン

2001年ヴィンテージの白は、果実味主体でスパイシー。品種特性があり、オーストリアのワイン好きが好む、上品な教科書的な酸が表現されている。ニーダーエスタライヒの主要品種であるグリューナー・ヴェルトリーナーは全てのスタイル・カテゴリーにおいて例外的成功を収めた。一方ブルゴーニュ系品種やソーヴィニヨン・ブランはしっかりした酸のストラクチャーと典型的品種個性を備えている。透明感としっかりした果実味が持ち味の白同様、2001年の赤は偉大な果実味の深みと上品さを見せる。前のヴィンテージがよりパワフルなワインだったのに対し、2001年の赤はそのパンチのなさを偉大な可憐さで埋め合わせている。

2001年赤のクオリティーは1995、1996、1998年を凌ぎ、若くしてまとまっていると同時に成長発展する実体をもたらした。ツヴァイゲルト、St.ラウレント、そしてブラウブルグンダー(ピノ・ノワール)はとりわけ成功し、ミッテルブルゲンラントおよびズュドブルゲンラント産のブラウフレンキッシュもかなり良い結果を収めた。

9月は貴腐菌にとって理想的で、ゆっくりと連続的な貴腐の広がりを保証したため、偉大な甘口のヴィンテージである1998年や1999年と張り合くらい、卓越したデザートワインがブルゲンラントで作られた。

ノイジードル湖の東岸のセーヴィンケルではかなりの量とともに注目すべき質の収穫があった。

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