FAQ

DACの意義は何ですか?

DACは生産者の産地典型性に対する専心を明白に映し出す。と言うのは、産地はしばしばブドウ品種や糖度よりもワインのスタイルを決定づけるものだからだ。DAC産地は、その呼称を、産地特性を明白に代表する、ひとつないし複数のワインに使用することができる。他の全てのクヴァリテーツヴァインは、連邦州の名の下にラベル表示される。ワイン産地が多種のタイプのワインをその産地名で市場に出すことを好む場合、産地は通常のワイン生産地に留まる。

オーストリアにDAC産地はいつくありますか?

オーストリアの16の特定ワイン産地中(2014年3月現在)、以下の9産地が、農林水産省によりDAC呼称産地として認可を受けている。ヴァインフィアテル(グリューナー・ヴェルトリーナー)、ミッテルブルゲンラント(ブラウフレンキッシュ)、トライゼンタール、クレムスタール、カンプタール(グリューナー・ヴェルトリーナーリースリング)、ライタベアク(白:グリューナー・ヴェルトリーナーヴァイスブルグンダーシャルドネ、更に/或いはノイブルガー、赤:ブラウフレンキッシュ)、アイゼンベアク(ブラウフレンキッシュ)、ノイジードラーゼー(ツヴァイゲルト)そしてヴィーナー・ゲミシュター・サッツゲミシュター・サッツ)。

DACはどのようにして生まれますか?

決定は地域自身のコンセンサスに委ねられている。そのために地域会議(産地委員会)が設定され、そこで産地のワイナリーとワイン商が戦略的方向性を定める。産地がDAC導入に多数決で同意した場合、経済省、経済会議者、商工会議所、そしてAWMBの専門家の協力を得て試案が策定され、国家委員会に認可申請がなされる。申請が認可されると、大臣の手に渡り、政令として発行する。

どうしてひとつの地域が複数品種をDACとして定義できるのでしょう?

フランスやイタリアのよく知られた前例から、地域特性を描くのに、以下のような様々な可能性があることがわかっている。

A) 一品種―一産地:例:ブルネッロ・ディ・モンタールチーノ(サンジョヴェーゼ)、バローロ/ バルバレスコ(ネビオッロ)、シャブリ(シャルドネ)、オーストリアにおける例:ヴァインフィアテル(グリューナー・ヴェルトリーナー)、ミッテルブルゲンラント(ブラウフレンキッシュ

B) しかしながら数品種を市場に出す産地も存在する。例:アルザス(リースリング、ゲヴュルツトラミーナー、マスカット、ピノ・ブランピノ・グリピノ・ノワール)或いは南チロル(約20品種)。オーストリアにおける例:トライゼンタール、クレムスタール、カンプタール(グリューナー・ヴェルトリーナーとリースリング)

C) キュヴェ(ブレンド)を典型ワインとする産地。例:ポーイヤック(カベルネ・ソーヴィニヨンメルロ、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルドー)。この可能性はノイジードラーゼーDACリザーヴ――ツヴァイゲルトあるいはツヴァイゲルト主体のキュヴェ――に見ることができる。同様に白については、ライタベアクが純粋な単一品種(シャルドネヴァイスブルグンダーグリューナー・ヴェルトリーナー、或いはノイブルガー)又は上記品種のキュヴェとなる。

D) 白も赤も産地呼称でワインを市場に出す産地。例:エルミタージュ、或いはシャトーヌフ・デュ・パプ。オーストリアの例:ライタベアク

DACワインは、単一畑名をラベルに記すことを許されていますか?

許されている。単一畑ものバローロやバルバレスコも存在する。さらにブルゴーニュでは最上の単一畑は個々のAOCを名乗る(e.g. モンラッシェAOC、ラ・ターシュAOC、或いはシャンベルタンAOC)。このAOCのインフレーションの不都合な点は、消費者にとってわかりづらいことだが、専門家にとってはそれが魅力となる。

”レゼアヴェ”は何を意味しますか?

大部分のワイン産地は、クラシックで辛口のミディアムボディーのワインと、より遅摘みブドウから造られたフルボディの辛口ワインを区別し、後者には”レゼアヴェ”の称号をラベルに付加している(e.g. クレムスタールDACレゼアヴェ)。それらはより長い熟成期間を要し、そのため通常のDACワインよりも遅れて市場に登場することになる。

全てが複雑すぎませんか?

いいえ。何故ならDACはラディカルな単純化であるから。これまでそれぞれの産地は40品種のクヴァリテーツヴァイン用ブドウ品種を用いてワインを市場に出すことができた。混乱をこれ以上大きくしてはならない。産地名につき単一或いは少数のスタイルに限定することは顕著な単純化となる。ただ、人々が産地名と、それに対応するワインスタイルを結びつけるという革新的時代に到達するには時間が必要だ。これは一夜にして習得することはできない学習プロセスなのだ。