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ラテン系ワイン体系

  1. 原産地によって定義され名付けられたワインは交換不能で唯一の存在! オーストリアにおいて我々は既に苦慮すべき事態を体験している――大量のグリューナー・ヴェルトリーナー、 ヴェルシュリースリング 、ツヴァイゲルト、そしてブラウフレンキッシュがハンガリーから輸入され、品種を念頭においたオーストリアの消費者によって消費されている。彼らは善良にも自国のワインを飲んでいると信じこんでいるのだ。極最近になって‘Wein ヴァイン’(かつてのターフェルヴァイン或はテーブルワイン)のカテゴリーにも、ラベル上に品種とヴィンテージ表示が許されるようになった。そうなれば必然的に、マーケティング 活動上、特定産地を強調することは非常に重要になってくる。

  2. ラテンワイン体系は、またその味わい特性をも規定する。キャンティは、例えば、毎年キャンティとしう産地の典型的味わいでなければならない;ワインは明快で簡潔な定義(品種、醸造、熟成スタイル、etc.)を持たねばならない。こうしたすべての観点が、キャンティという産地内の専門家(栽培農家、生産者、ワイン商、etc.)によって定義され、吟味される。このシステムにより、ワイン業界の異なる分野から集った経験豊かなテイスター達が、地方のワイン、或は専門家横断の委員会(地方委員会において任命された代表者たちが協同する)において、味わいの特性を定義できることになる。この自立的団体の利点は、指名された専門家のグループがその地方の諸要素を完全に理解する立場にあり、その知識と経験を吟味に活用し、究極的には産地個性が際立つ、唯一無二の品質を持つワインを創造する、という点にある。

    先に述べた輸入ハンガリーワインの状況(それは1990年代末に起こった)により、オーストリアにおけるローマワイン法体系の採用に向けてスタートが切られた。法体系を若干変えることで、オーストリアの各ワイン産地において、職能横断専門家委員会の設立と、産地固有のワインについての提案を構成することが可能となった。産地自体の名を用いることができるのは産地固有の特性を持つワインだけだ。さら、消費者にそのワインが確かに産地固有のスタイルであることを示すために、そのワインはQualitätsweinクヴァリテーツヴァインの代わりに DAC (Districtus Austriae Controllatus ディストリクトゥス・アウストリアエ・コントロラートゥス)呼称を名乗る。産地が決定的要素であるため、地理的名称がDACの前に目立つように配置されることが必須だ。

    DACワインは新しいワインのタイプではない。現行のクヴァリテーツヴァイン(クオリティーワイン)システムを基礎とし、DACワインは、とりわけ味わいにおいてはっきりとオーストリアの特定ワイン産地の特性を反映しているものだ。それ故、オーストリアはイタリア(キャンティやソアヴェ、DOCG/DOC呼称)、フランス(ボルドー、ブルゴーニュ、シャブリ、AOC/AC呼称)、そしてスペイン(リオハDOCaやDO呼称)といったよく知られたワイン産地の原産地呼称統制システムを支持することとなる。

    オーストリアのシステムは他の品種や、指定されたブドウの非伝統的スタイル(そのためDAC要件を満たさない)をも、クオリティワインとして許容する。小の場合、ラベルは関連ワイン産地、例えばニーダーエスタライヒ、ブルゲンラント、シュタイヤーマーク、或はウィーンとラベルに記載される。こうした措置によってオーストリアワインの幅広いヴァラエティが保持される。

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