経済損害を発生させずに、損害規模の最小化をはかるための、経済的、生態的、毒物学的に持続可能なすべての手法が適用される方法論。
インテグレーテッド ヴィティカルチャーは、高品質なブドウやワイン、その他のブドウ製品の収益を増加させる作業方法です。人間の健康と生産基盤、環境保護は、インテグレーテッド ヴィティカルチャーの要です。ブドウ畑も農業の生態系であるとの考えから、すべての栽培方法に配慮しています。オーストリアのブドウ栽培地の3分の4で、インテグレーテッド ヴィティカルチャーの理念に従った栽培が行われています。

統合農法は、"統合された作物保護”から生まれている。1980年における農薬の使用の増加は、問題を増やすことにもなった。科学的に的確な技法で農薬の生態系における副作用が検査され、結果として想定される被害が見積もられた。生態学的に有害で、潜在的に被害を与える可能性のある物質や調剤――それらをブドウ畑で散布する使用者への潜在的有毒性も含む――の使用は制限されるか、(許容用を超えた使用は)禁止される。
一年中、土は他の耕作技法同様、草を植えられるか、他の有機物質で覆われる。
土壌を維持するために許可された除草剤は、畝間に線状に散布するカタチで使用が許される。最新の除草剤を目的に応じて選択して使用すれば、土壌を長期間汚染することはない。これはかつて使用され、今日禁止された除草剤においては正しくない。
統合農法で病害と闘うために認められた物質だけが使用を許される。有機農法で認められる全ての生理学的ケア剤(作物強化剤)も、使用することができる。
ワイン生産はワイン法によって規定される。この農業技法で生産されたものは、”統合農法のブドウから造られたワイン”と表示、説明することが許される。
有意義な植物育成手段と植物防護手段の組み合わせによって、一定の被害閾値を乗り越えて初めて、トラクターの走行回数を減らすことができ、CO2エミッションも減少することになる。
