シュタイヤーマルク州 (Steiermark)

他のワイン産地で、より重量感のあるアルコールの高いワインが造られているのは疑いのないことですが、南のシュタイヤーマルクのように、見事なまでに鮮度が高くエレガントなスタイルで、地域の典型的なワインが造られている例は、滅多にありません。

ヴィンヤードエリア

4.633 ha

The picture shows Vineyards in Styria
© AWMB / Anna Stöcher

ここでは、暖かい日中と冷涼な夜間の気温差が決定的な要因となる。日中の気温は南部のイリュリア気候の影響を受ける。一方、シュタイヤーマルクの葡萄畑の3分の2は'マウンテンワインゾーン'と呼ばれ、急な斜面によって冷涼化効果がもたらされる。

東部のハートベアクと西部のドイチュランツベアク間の地域に関連する品種がシンプルなヴェルシュリースリングで、爽快なリンゴの芳香にわずかなスパイスがある。この“シュタイリッシェ=シュタイヤーマーク風の”香りは、辛口のゲルバームスカテラーでは特徴的なブドウっぽい持ち味へと変化する。また、トラミーナーは、特にそれがクレッホ周辺の火山土壌の産である場合は、シュタイヤーマークの“秘密情報”となり得る。

シュタイヤーマルクのワインにとって新たな時代は、2018年ヴィンテージと共に始まる。ヴルカンラント・シュタイヤーマルクDAC、ズュートシュタイヤーマルクDAC、ヴェストシュタイヤーマルクDACの3つ全てのワイン産地がDACに昇格する。ヴェストシュタイヤーマルクのシルヒャーを含め、個々の地域に特有のワインは今後、ゲベイツヴァイン(地域名称ワイン)、オルツヴァイン(村名称ワイン)、リーデンヴァイン(単一畑名称ワイン)の3階層に分類される。

新たな原産地呼称システムは、シュタイヤーマルクのワインにとって有効なものである。伝統的な葡萄品種の多様性は保護され、オルツヴァインとリーデンヴァインのレベルでは地元を牽引する葡萄品種に特に重点をおく。発売日は、3月1日あるいは、5月1日に決定しており、ワインはじっくりとその地域の典型的な特徴を発達させ、その土地と葡萄畑の可能性を存分に発揮することができるようになる。

シュタイヤーマルクの新しいヴィンテージは、毎年11月の最初の週に販売が開始される'ユンカー'と呼ばれる軽いワインで祝う。収穫後の翌年3月には、辛口のゲベイツヴァインがリリースされる。ワイン愛好家はオルツヴァインとリーデンヴァインのリリースを辛抱強く待たなければならない。シュタイヤーマルクの生産者たちは、これらのワインを更なる時間と注意を扱って熟成させます。結果として、正統的で個性が明瞭な、つまり世界クラスの、典型的なシュタイヤーマルクのスタイルをもったワインが出来上がる。

Steiermark, © AWMB

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