オーストリアのワイン生産者、2012年の収穫を少量、高品質と予想
高品質のブドウ
ヨーゼフ・プライルによれば、「霜や雹の害から免れたところでは、傑出した品質のブドウの収穫が期待できる。早期の発芽、春の乾燥した環境、そしてようやく十分な雨、さらに夏の暑さによって成長は十分に――早熟だった前年2011年と比較しても――早く進んだ。
非常に早いブドウの成熟のため今年の収穫はとても早く、9月の最初の週に始まると予想された。セーヴィンケルやブルゲンラントで、大部分がシュトゥルムに使われる早熟な品種の収穫は既に進行中だ。もし大きな天候の変化がなければ、2012年は、暑く乾燥したヴィンテージの通例で、完熟し、高いアルコールと低めの酸に特徴づけられるヴィンテージとなるだろう。
主要な霜の害
冬の霜と5月の遅霜がブドウ栽培サイドでは顕著な問題となった。主な被害は特に5月17日から18日にかけての夜に降りた遅霜――気温はマイナス5℃まで下がった――によって起こった。北部ヴァインフィアテル(プルカウタール地方周辺)と他のニーダーエスタライヒ、そして北部と中部ブルゲンラントが被害に見舞われた。全体で6,000ha以上の畑が霜の害を受け、うち4,000haは完全にブドウを失ったとみられる。オーストリア雹保険によれば、霜の損害はおよそ1,400万ユーロと推定される。
深刻な雹害も
ブドウ畑の土は雨の不足によって冬の間非常に水分が少なくなっていた。したがって初夏の大雨は大歓迎だった。不幸なことに、激しい嵐もあり、多くのワイン産地が大きな雹害を蒙った。特に記すべきはニーダーエスタライヒのテルメンレギオンにおける5月5日の早期の雹で、若い芽にかなり深刻な害を与えた。他には7月5日にミッテルブルゲンラントで、そして7月19日にヴァインフィアテルのポイスドーフで起こった雹の嵐がある。さらにいくつかの雹の嵐がシュタイヤーマークで記録されている。オーストリア雹保険によれば、雹害による損害額は800万ユーロ以上に上るとのこと。
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