アンドレアス・ウィックホフ、オーストリア3人目のマスター・オヴ・ワインとなる
今年MWの称号を得たのは3人のみ。それぞれが長年にわたるワイン生産、ワイン流通とマーケティング各分野の教育とトレーニング過程を修了すると同時に、世界中のワインの味わいについての広範な知識を獲得している。さらに、MWの称号を得るための最終段階として、ワイン業界で論争中のテーマについての論文が要求される。
アンドレアス・ウィックホフMWは、2004年3月以来プレミアム・エステイツ・オヴ・オーストリア――オーストリアの最も著名なワイナリーのいくつかを国際的に代表する――のマネージング・ディレクターを務める。2005年にオーストリアン・ワインアカデミーでディプロマを修了した後、2008年にMWの教育過程を始めている。
「この勉強を自分は遂に終えたという思いに圧倒されています。」とアンドレアス・ウィックホフMWは語る。「MWの称号を獲得するということは、ワイン生産者が最も偉大なヴィンテージのワインを造るようなものだと思います。全ての環境が完璧に整わねばならず、私の家族、友人達、そしてワイン生産者達からの無条件の支援があって、はじめて私はこの生涯的ゴールを達成することができました。」
彼の論文は今日のオーストリアワイン業界における重要なテーマを扱っている。タイトルは「ディストリクトゥス・アウストリアエ・コントロラートゥス(DAC):ゲルマンからラテン・アペラシオン・システムへの変貌における可能性と課題」。
「オーストリアの業界人が、我々のDAC産地マーケティングについての傑出した論文で、ワインにおけるオリンポス神殿の最終ハードルをクリアしたのは、素晴らしいことだ。」とオーストリア・ワインマーケティング協会会長のヴィリー・クリンガーは語り、アンドレアス・ウィックホフMWが、成長しつつあるオーストリア人MW――オーストリアン・ワインアカデミー校長のヨーゼフ・シュラーMW(1988年より)及びドメーネ・ヴァッハウ支配人のローマン・ホルファートMW(2009年より)――のグループに加わることを喜んだ。
「我々の国内そしてインターナショナル・ヴァインアカデミカーとして5人目のMWとなるアンドレアスは、全ヨーロッパからの卒業生のサクセス・ストーリーを引き継ぐことだろう。ヴァインアカデミカー全員が彼の成功を喜ばしく思うとともに、オーストリアン・ワインアカデミーの学び舎からまた一人新たなMWが生まれたことを誇りに思う。」と、同校校長のヨーゼフ・シュラーMWは祝福した。
アンドレアス・ウィックホフMWの経歴
アンドレアス・ウィックホフMWはプレミアム・エステイツ・オヴ・オーストリアのマネージング・ディレクター。この傑出した生産者選抜のコーディネーターとして、彼は部分的に生産過程のアシストもするが、大半は世界中を飛び回りグループのワインとスピリッツのプロモートに当たっている。2004年に著名なワイン生産者であるゲルノート・ハインリッヒ、フレッド・ロイマー、ヴィリー・サットラー、フリッツ・ヴィーニンガー、そしてスピリッツ職人アロイス・ゲレスとともに団体を設立する以前は、ソムリエそしてワイン・バイヤーとしてコルシカとアメリカ合衆国で働いていた。
ウィックホフ氏はオーストリア、バート・グライヒェンベアクの観光&ホテルマネジメント・カレッジの卒業生で、フード&ホスピタリティー・マネジメントで豪ブリスベインのマーティン・カレッジで学位を取得。
35歳と3人のオーストリア人MWの中で最も若い。ウィックホフ氏は妻帯者で、2歳の息子がいる。
コンタクト: wickhoff@premiumestates.at, T: +43 (650) 73 00 484
リンク
Institute of Masters of Wine
Premium Estates of Austria
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