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オーストリアのヴィンテージ2019: 「ナイナー(9)」の伝説、健在!

1999年や2009年(「ザ・ナイナーズ」)と同様、年の終わりにヴィンテージが上出来だったと判明していることから、オーストリアワイン業界にとってのラッキーナンバーは9のようです。この伝説は、熱波や干ばつに見舞われたにもかかわらず2019年も続き、白ワインは生き生きと新鮮で、赤ワインは素晴らしい深みがあります。2019年の生産量は230万ヘクトリットルで、数量ベースとしては長期的平均値となります。

オーストリアを代表する品種であるグリューナー・ヴェルトリーナーだけでなく、これまで以上により品種の表現力を発揮しています。 © AWMB/Robert Herbst

不安定な春の天候、猛暑の夏と穏やかな秋

2019年は暖冬で、降水量は僅か(実際、冬らしい日はほとんどなく)、その後は不安定な春が続きました。4月はとても温暖だった一方、5月は1991年以来最も寒く多くの雨が降り、ブドウの発達を遅らせました。幸い、収穫高を脅かす遅霜の被害は免れました。今振り返ると、この湿潤な期間が確実に不幸中の幸いで、その後に続く酷暑の夏の数ヶ月をブドウ樹と果実は無傷で乗り越えることが出来ました。そして、これまでの水不足が懸念された植生サイクルとは明らかに異なるアロマの発達にもつながりました。開花は通常通り良い条件下で進んだため、花ぶるいによる損失は限定的でした。

夏は観測史上最高気温を記録し始めた最も温暖で乾燥した6月に始まり、7、8月も猛暑が続きましたが、一方で2017年や2018年のような極端な熱波ではありませんでした。そのおかげで、雹害も発生しませんでした。

8月末に涼しくなり始め、夜間の気温が心地よくなったことで、果実のアロマとワインの酸の形成に良い影響をもたらしました。そのままとても穏やかで安定した秋が続き、目立った雨天もなかったため、急がず計画通りに収穫を開始することが出来ました。全ての産地でブドウは完熟に達し、夏の高温のおかげで菌類病やカビの発達がほとんどみられず、完璧に健全な状態で収穫出来ました。

珍しいほどエレガントな白ワイン

全ての白ワイン品種で非常に新鮮で明瞭な果実の表現がみられ、温暖な年にも関わらず酸味の骨格が印象的です。同様に、白ワインは発達段階初期で既に、通常見られないようなエレガントさと調和が感じられます。

ニーダーエステライヒ州の主力品種であるグリューナー・ヴェルトリーナーは、これまでより品種個性が際立って多次元的、白コショウの刺激やタバコのようなスパイスに加えて、2019ヴィンテージは特に鮮やかな果実の風味を伴い、それが軽めのスタイルでは、よりダイナミックな緊張感と品質、表現力の豊かさに繋がっています。

リースリングに関しては、ヴァッハウからカンプタールとクレムスタールを経由しウィーンのヌスベルクまでの地域が拠点ですが、極めてジューシーで果実風味が前面に押し出され、やはり酸味のキビキビとした輪郭によって支えられています。

ブルゲンラントの産地もほぼ同様に、例えばライタベルクでは、非常にストラクチュアがよくアロマが成熟したヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)とシャルドネが造られました。加えて、過去のいくつかの温暖な年と比較すると控えめなアルコール濃度に仕上がっています。

シュタイヤーマルク州の生産者たちもまた、素晴らしいヴィンテージを謳歌しており、ワインは早い段階で完璧なバランスをみせています。ここで有名なソーヴィニヨン・ブランとムスカテラーは、たっぷりとした果実の風味がありながら強すぎたり、単調にならなずに楽しめます。

また同様に、ローター・ヴェルトリーナーロートギプフラー、フルミントといったますますより高く評価されている固有品種、あるいは根強い人気のヴィーナー・ゲミシュター・サッツについても、前述の最適なコンディションによって良い結果が得られています。

ヴィンテージの比較と将来性については、避けて通れないものとして、しばしば2017年と2015年について語られますが、場合によっては幾分かよりパワフルかもしれません。一方で、2009、1999、1979年も時には引用されますが、「ナイナー(9)」の伝説が健在なのでしょうか?いずれにしても、現行ヴィンテージの長期熟成能力は間違いないようですし、それは、ここで取り挙げた過去のヴィンテージとの共通点でもあります。

またしても最高峰の赤ワイン

赤ワインのヴィンテージ見通しは、同様にポジティヴで、満足のいくものであるだけでなく、振り返ってみると驚くべきことがわかります。それは、オーストリアは2015年以降(2016年は若干マイナスではありますが)連続して非常に良いから素晴らしい赤ワインのヴィンテージを記録しているのです。近年まで誰もが不可能だと思っていた現象が実際に起きているのです!

2019年のワインは、それゆえ、非常に一貫した深い色調で、凝縮度が高く抽出も豊かで、酸味とタンニンも特筆すべきレヴェルとなっています。全体的に深みと複雑さを伴い、骨格よく、堅く引き締まった赤ワインが期待でき、2011、2015、2017年のような偉大な赤ワインのヴィンテージを引き継ぐものとなるでしょう。これは全ての赤ワインの中心産地と赤ワイン用品種に当てはまりますが、気候変動はカベルネやシラーといったこれまでオーストリアでは完熟が困難とされていた品種にとっては特に有利になっているという点も注目すべきです。しかしながら、ブラウフレンキッシュ、ツヴァイゲルト、ザンクト・ラウレントも、自然と最適な成熟度と完璧な状態での収穫となり、果実風味と力強さのあるバランス良いワインが期待できます。もちろん、ピノ・ノワールも例外ではないですが、このように暑い年では、栽培管理や収穫時期の見極めがこの気まぐれな品種にとっては特に重要となります。

甘口ワインの収穫量は控えめ

デザートワインに関する正確な見通しを立てるには時期尚早です。ノイジードル湖の東岸に位置するゼーヴィンケルでは、非常に良質な貴腐ワインが期待できるといわれています。ノイジードル湖の反対側では、ムクドリの大群によって甚大な被害が発生したため、ルスター・アウスブルッフはほとんど生産されないでしょう。二晩を除いて実質的な夜間の霜は発生しませんでしたので、アイスヴァイン用の凍結ブドウの収穫は限定的でした。全体的に甘口ワインの生産量は極限定的となるでしょう。

概要
生産量
  • 230万ヘクトリットル
  • 長期平均と一致
天候条件
  • 5月の降雨が夏の水源を補充
  • 夏:暑く乾燥
  • 穏やかな秋、涼しい夜間によってアロマが発達
  • 一貫して健全で完熟したブドウ
白ワイン
  • グリューナー・ヴェルトリーナー(ニーダーエステライヒ)際立った果実のアロマを伴う品種特性
  • リースリング(ニーダーエステライヒ、ウィーン)ジューシーで果実風味主体
  • ヴァイスブルグンダーとシャルドネ(ブルゲンラント):しっかりとした骨格と完熟した風味
  • ソーヴィニヨン・ブランとムスカテラー(シュタイヤーマルク)=:フルボディ、調和の取れた果実風味
  • 一般的な長期熟成が期待できる
赤ワイン
  • 全てのワイン産地で顕著な深みと複雑さが見られる
  • ブラウフレンキッシュ、ツヴァイゲルト、ザンクト・ラウレントは完璧な状態で収穫
  • カベルネとシラーも完熟
  • 長期熟成が期待できる
甘口ワイン
  • 素晴らしいシュペートレーゼ;良質な果実とそれを支える酸味
  • ゼーヴィンケルは良質な貴腐ワイン、ルスター・アウスブルッフはほぼ全滅(鳥害)
  • アイスヴァイン用の収穫に必要な夜間の霜はほぼなかった
  • 希少な甘口ワインの収穫量は少ない

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ワインハーヴェルスト2019 - 最終結果 (Statistik Austria, German only, PDF)

オーストリアのヴィンテージ1995-2019 (PDF English only)

プレス情報

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