2014年オーストリアワイン輸出、更なる成功の途に

オーストリア産ワイン、クオリティーワイン領域に定着
先頃発表されたStatistik Austriaによる2014年総輸出高の最終的な数値は、この戦略を確認した。過去5年のうち4年は収穫量が少なかったにもかかわらず、2014年のワイン輸出量は大きく成長した(量6%増、金額4.5%増)。Statistik Austraによれば、2014年には5千万リットルのワインが輸出され、それは1億4千6百万ユーロという新記録を打ち立てた。2003年との比較では、2003年には実際2014年より66%多い量(8千3百万リットル)が輸出されたにもかかわらず、金額ベースでは半分にも満たない(6千9百万ユーロ)。平均価格は2003年の0.83€/ℓから2014年は2.93€/ℓへと上昇した――単価が3.5倍になったことを意味する。
これは過去十年間にオーストリアワイン輸出において起きたパラダイム・シフトの印象的な例証と言える:それは“安物ジャグワイン”――特に主要市場であるドイツ市場において――から離れ、全世界へより高品質の、従ってより付加価値の高いワインを輸出することへの移行を意味する。
かつての“問題”市場が輸出記録において大きなシェアを記録
ドイツは金額ベースで54%のシェアを占めて輸出市場の首位に留まり、金額で約3%、量で5%の好ましい伸びをみせた。スイスは2位の位置につけ、量で8%増加し、前年の1500万ユーロの輸出高を、リットル当り平均6ユーロという高さに加えて維持することができた。米国は、量(18%増)と金額(15%増)両方における大増加を勝ち取った。この事実は、2008年の経済危機以来拡張した、高度に実効性のある商取引ネットワークの成果だ。
顕著な輸出の増加は、オランダ、ベルギー、スカンジナヴィア諸国、英国、そして特に中国において記録された。これらの国々は10年ほど前には輸出市場としてほとんど活性化されていなかった。
「これら全ての国々で我々は効率的にワインが流通することに向けて努力して来た」とオーストリアワインマーケティング協会会長ヴィリー・クリンガーは説明する。「主要輸出国とともにこれらの国々の市場も伸び続け、将来はより重要な役割を果たすことは間違いない。2015年には、オーストリアのワイン生産者が量的に2億5千万リットル以上のワインを生むことを我々は強く願っている。そうなれば、1億8千万ユーロ規模の輸出市場という目標に近づくことになる。」
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