オーストリアワインの輸出は 大方の予想を大きく上回った
バルクワイン輸出量の突出した増加の原因が2008年の豊作にあるとしても、実はボトルワインの輸出量も3.7%増加している。さらに言えば、ボトルワインの輸出額は4.4%増加しているのだ。ボトルワインの分類においてはまた、1リットル当たりの平均価格は、2008年の2.59ユーロから2009年の2.60ユーロへと、わずかながら上昇を見せている。
これらの成果は、オーストリア全体の輸出が20%急落したこと――世界的不況の結果――を考慮すればなおさら注目に値する。ワイン輸出量の躍進をリードしたのは、主要市場であるドイツ(数量 +15%、金額 +9%)とスイス/ リヒテンシュタイン(数量 +27%、金額 +6%)、そして発展市場であるオランダ(数量 +30%、金額 +27%)、スウェーデン(数量 +51%、金額 +38%)、そして日本(数量 +33%、金額 +10%)だ。
「オーストリアワインの市場拡大は既に10年余りにわたって続いており、これはヨーロッパのワイン生産国としては非常にユニークなことだ。」とAWMB会長ヴィリー・クリンガーは語る。「国際的に比較しても、オーストリアは真に最もダイナミックなワイン生産国のひとつである」と彼は続けた。
オーストリアブドウ栽培協会会長ヨーゼフ・プライルも彼の熱意を以下のように表現した。「昨今の経済危機にもかからわらず、オーストリアのワイン生産者達は、2009年に金額においても量においても伸ばすことができた。これには少なからずAWMBが数年にわたって続けている素晴らしい仕事が寄与している。」