オーストリア・ゼクト g.U.
三段階の品質ピラミッド

2015 年は、ゼクトの歴史の中ではオーストリア・ゼクトセクターのマイルストーンとなるでしょう。2013年に設立されたオーストリア・ゼクト・コミッティーのリーダーシップの下、ゼクト生産者たちのエネルギッシュな参加により、オーストリア・ゼクトの3つの品質ピラミッド構造が作られました。ピラミッドのトップカテゴリーは、世界有数のシャンパーニュやフランチャコルタといったスパークリングワインが維持する最高品質に相当します。そして、一部の側面ではそれらを上回りすらしています。

新しい3段階品質ピラミッドはブドウ産地と澱上熟成に重点

レベルⅠ"クラシーク”はオーストリアン・ゼクトにとって、最も要求規定の少ない段階です。この段階は主に、ブドウがオーストリア単一行政県産であることと、熟成段階において最低9か月は澱に触れていることを、生産過程にかかわらず、保証します。第2のレベル“レセルバ”においては、ゼクトはトラディショナル・メソッド(瓶内発酵)で造られなければなりません。ブドウとベースワインは単一のオーストリアのワイン生産地(行政県)産でなければならず、澱上での熟成期間は最低18か月なければなりません。最も高いレベル“グローセ・レゼアヴェ”の瓶内発酵ゼクトの場合、ブドウは単一のワイン生産村落(i.e.,ポイスドーフ、ランゲンロイス、ゴルス、ガムリッツ等)で収穫されねばならず、また畑名の記載も可能となっています。このカテゴリーのゼクトは、最低30カ月の瓶内発酵の後、収穫年から早くても3年を経てから市場にリリースされます。

それぞれのレベルは、さらなる品質管理要綱を含む。それらは畑における労働や、収穫、手摘み、収穫容器の高さ、単位面積当たり収量、そして穏やかなプレスなどについての規定です。ゼクトのベースワインに関する基準や品質段階の試験と管理についての詳細は、数か月以内に決定される予定です。これらはマーケティング戦略とともに、AWMBとの協働で策定され、これらの新たなカテゴリーの有効なコミュニケーションに寄与する予定です。この戦略の有効性は、2015年に予定されます、こうした厳しい、品質本位のワイン法体系の完成によって、決定的になるでしょう。

レベル1 –クラシーク

  • オーストリア産のぶどう。ベースワインの醸造および2次発酵をオーストリア国内で実施
  • 収穫翌年10月22日以降に消費者に対して発売開始
  • アルコール上限は12.5% vol.で、ラベルに表示される。
  • 最低9か月の澱上熟成
  • 発泡酒製造に適したあらゆる技法が認められる
  • 全てのスタイル、全てのドサージュ・レベル、全ての色(白、ロゼ、赤)が認められる
  • オーストリア行政県以上の詳細な原産地表示は認められない
  • 畑名表示、類似の特定産地表示は認められない
  • オーストリアワイン法に則ったぶどう加工

レベルⅡ–レセルバ

  • ぶどうは 単一の行政県で収穫され、圧搾
  • 伝統的な瓶内発酵
  • 収穫の翌々年の10月22日以降に消費者に販売
  • 最低18か月の澱上熟成
  • 果汁の搾汁率(ぶどう総量の): 60%
  • オーストリア 行政県以上の詳細な産地表示は認められない
  • 村名表示は認められない
  • ゼクトはブリュット、エクストラ・ブリュット、あるいはブリュット・ナチュールに限定
  • ロゼの生産に赤と白のベースワインをブレンドすることは認められない
  • ブドウは手摘み
  • ホール・クラスター・プレス

レベルⅢ–グローセ・レゼルバ(グランド・レゼルバ)

  • 法定の単一ワイン生産村落で収穫および圧搾されたぶどう
  • 収穫後3年目の10月22日以降に消費者に販売開始
  • 最低30か月の澱上熟成
  • 伝統的な瓶内発酵限定
  • 果汁搾汁率 50% (ブドウ総量の)
  • 登録された畑名表示が認められる
  • 年号表示は認められる
  • ゼクトはブリュット、エクストラ・ブリュット、あるいはブリュット・ナチュール、すなわち残糖が12g/l以下に限定される
  • 手摘み(収穫容器高は最高 35cm)
  • 圧搾:バスケット、或は空圧式圧搾
  • 赤ワインと白ワインをブレンドしてロゼを作らない
  • 原産地でぶどうを圧搾、ムストの移動は許される(シャンパーニュ同様)
  • 現状ではアルコールに関する規定はなし(上下ともに)
  • ホール・クラスター・プレス

付加的差別化――例えば“アレス・アウス・アイネア・ハント(全て単一ソースより)”(シャンパーニュのレコルタン・マニピュランに相当)といった表現もこのクラスでは可能です。

*産地境界(村/法制区)との関連では、ブドウ畑とプレスハウス間の距離が近いところに境界線が存在する場合(e.g.ウィーンとクロスターノイブルク間)については、現在その詳細な解決策を詰めている最中です。3段階毎のゼクト・ベースワインの品質パラメーターや、試験や管理(キーワード:国家認定品質)についての詳細については、今後数週間協議され、付け加えられる予定です。