オレンジ、新しい白ワイン?それとも第4のワイン・カラー?

新たな用語がワイン業界、フェアー、ショーを席巻している。オレンジワインだ。とこが誰もそれが本当に何かは知らない。それもそもはず。なぜならそれいついての規則もなければ、きちんとした語の定義もされていないのだから。

オーストリアのワインジャーナリスト、ヘルムート・O・クナールは暗闇にいくらかの光を当てようと試みる。

オレンジワイン。どこから来たのか? 勿論、英語圏の同志が、目の前のグラスのワインを見てこの概念を作り出したのだろう。あながち的外れでもない――確かにそれは光に照らされてオレンジの輝きを見せるのだから。平たく言えば、それは赤ワインのように造られた白ワイン、と言っていいだろう。つまり、通常のようにブドウは直ちに除梗、そしてプレスされるのではなく、まず数時間そのままにしておく。これを果皮とともに醸す、或は果皮発酵と称する。

多くの白ワイン品種の色は、完熟しているとやや赤味を帯びる。おそらくあなたはもうそれを見たことがあるだろう。ブドウはもはや緑ではなく、黄色からやや赤っぽい色になる。オーストリアでもそうした品種がいくつかある。例えば少数を挙げてみるだけでも、ローター・トラミーナーローター・ヴェルトリーナー、或はシュペートロート、つまりツィアファンドラーなどがある。色は常にブドウの実の果皮に存在する。黒ブドウであっても、すぐにプレスしてしまえば、白いままだ――この最好例はシャンパーニュに見ることができる。ところで、もし多少赤味がかった白ワインのブドウを、果皮とともにもう少し長時間醸したなら、果皮が白い果汁にいくらかの色を浸出し、白ワインはロゼ(ピンク)色かややオレンジがかった色合いになるだろう。

© Orange & Natural Wines/Susanne Korab

極めてシンプル。うーん、そうとも言い切れない。

というのも、ワインが色づくにはもうひとつ別の方法があるからだ。即ち、軽微な酸化が始まれば、色づく。これは白ワインをアンフォラで発酵させた場合によく起こる。アンフォラ発酵はワイン造りの最も古い方法として知られている。そして今日においてもこの方法でワインを造っている国々が存在する。有名な例がグルジアだ。粘土の甕は彼の地ではクヴェヴリQuevriと呼ばれ100〜3,500リットルの容量だ。これらのアンンフォラには破砕されたブドウが詰められ、封印されて土中に埋められる。理想的には完全に空気から遮断され、マイクロオキシデ―ションのみが起こる。しかしながら、より多くの酸素が入ってしまう場合が多く、そうするとワインを酸化させ、やはりワインはオレンジ色になる。

長いイントロ

オレンジワインは、必ずしもそうである訳ではないのだが、しばしばビオ(有機)或はノン・サルファーだと受け取られる。しかし本当は全く無関係なのだ。同様(の誤解によって)ナチュラルワイン、RAWワイン、アルチザン・ワイン、或はオーガニックワイン、等々の用語が用いられることになる。それらの名称を冠したワインフェアやメッセ等が人気を博す一方、欠如しているのは、それらの用語ひとつひとつの規定する、ワインの造られ方についての法規制だ。法規制に則って、また厳格な検査管理の下、実際にワインが生産されねばならない唯一の概念は、ビオロジック(有機)或はビオディナミ耕作のみなのだ。しかしながら繰り返すが、それらはオレンジワインとは限らない。