「ランドワイン」は伝統的に使用される用語で、原産地表記付きワインについて、自治体法の「地理表示付ワイン」の代わりとなります。

「ランドワイン」の生産に使用されるぶどう原産地は、Weinland、Steirerlandまたは Bergland*。生産にしようされるぶどうは100%これらのぶどう栽培エリアで栽培されたもの。
ワイン生産地よりも詳細な地理表記やランドワイン以外の商品名(特に「保護原産地呼称付ワイン」)の使用は許可されない。
ワインは、次の場合、「ランドワイン」として市場で販売されます。
- 単一ぶどう栽培地域で収穫されたぶどうだけを使って生産
- クヴァリテーツワインの生産に許可された品種だけを使って生産
- 果汁濃度が14 °KMW以上で、残留アルコール度数が8.5%以上
- 呼称に典型的な特徴がみられる
- 酒石酸とされる総酸価は4g/l以上
- 1ヘクタール当たりの産出量を超過しない(7,500 l/ha または ぶどう10,000 kg grapes/ha)
- ワインには外見や香り、フレーバー上の欠点がない

* 17世紀まで、オーストリア西部に大規模なワイン生産地域が存在しました。しかしながら、気候変動や経済危機、醸造所の大きな成功により、ワイン生産はオーストリアのより涼しい地域に移行し、19世紀には完全にすたれてしまいました。現在、小規模なワイン生産がおこなわれており、Berglandのワイン生産地域では小規模なルネッサンスがみられています。現在のぶどう畑は Kärnten(125 ha)、Oberösterreich (73 ha)、Vorarlberg(5 ha)、 Tirol (12 ha) およびSalzburg (0 ha)に見られます。