ヴェルシュリースリングは、イタリア北部が原産だと考えられています。そこではこの品種はリースリング・イタリコとして知られています。最も近い種がエルプリングです。この品種はハンガリー(Olasz Rizling)、スロベニア (Laski Riesling)、クロアチア (Graševina)でも栽培されています。

起源:不明――エルプリングが最も近親関係にある品種。
ヴェルシュリースリングはヴァイサー・リースリング種とは無関係。
栽培面積: 多くの顔を持つヴェルシュリースリングは、ほぼすべての品質レベルをカヴァーする:ニュートラルなベースワインから造られる、酸がアクセントのスパークリングワイン(ブドウの大半はヴァインフィアテルのポイスドーフ周辺産)から、シュタイヤーマークの気軽に飲める辛口のブッシェンシャンク(宿付酒場)ワインや、ブルゲンラント、特にゼーヴィンケル周辺産の貴腐甘口TBAまで。1999年から2020年の間に栽培面積は微減。
ブドウ分類学上の重要点
葉:3から5の切れ込み、スムース、縁は鋭い鋸歯状。
ブドウの房:中位の長さ、非常に密な実、円錐形、肩の張った、中から大きめの副果;丸いベリー、薄い皮、斑あり、非常に多汁、黄緑色。
成熟期:遅い
重要性、生育要件:この品種のワインは非常にスパークリング生産に好適でありながら、卓越したプレディカーツヴァインをも生むことができる。品質のレンジは非常に広い。畑において、ヴェルシュリースリングは、早く暖まる立地と、マグネシウム分に富む土壌を要する。ブドウは乾燥に非常に弱く、酷い場合は梢が育たない結果となる。
ワイン:ワイン:高い酸味のワインとなる。辛口のヴェルシュリースリングは非常に新鮮な青リンゴや柑橘類のアロマが特徴だが、近年では澱接触期間を長くすることでより複雑で熟成可能なワインも生産されている。この品種のプレディカーツヴァインは世界で最も偉大な甘口ワインとなる。ベーレンアウスレーゼとトロッケンベーレンアウスレーゼは、エキゾティックなアロマと繊細なハチミツの風味があり、特徴的な高い酸に下支えされている。