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ヴァッハウ、DAC産地に認定
拡大するオーストリアの保護指定原産地

長く議論してきた変更が公式となりました:ヴァッハウがオーストリアの最新(15番目)DACワイン産地になりました。3つの等級ゴベイツヴァイン(地域名ワイン)、オルツヴァイン(村名ワイン)、リーデンヴァイン(単一畑ワイン)で、産地特産ワインは”ヴァッハウDAC”を名乗ることが可能となります。ヴィネア・ヴァッハウのシュタインフェーダー、フェーダーシュピール、スマラクトのカテゴリーは、これまで通り使用されます。

© Austrian Wine/Robert Herbst

産地内で徹底的な審議と合意形成を行い、ヴァッハウはDAC規制の草案を農業省、地域観光省に提出、エリザベスケスティンガー連邦政府によって署名されています。保護指定原産地”ヴァッハウDAC”は、オーストリアで15番目のDACとなりました。

「ヴァッハウをオーストリアのDACファミリーの重要な一員として迎え入れることができました。」と、オーストリアワインマーケティング協会代表クリス・ヨーク。「これにより、オーストリアワイン産業は原産地を基礎としたマーケティングの歩みを更に推進していきます。これは、現在まで17年間効果的に証明し、国際的に認知されてきている取り組みです。」

原産地に鋭く焦点を当てて

ヴァッハウDACワインは3つの等級:ゴベイツヴァイン、オルツヴァイン、リーデンヴァインに分類されます。特徴として、ワイン生産者は3つ全ての等級で手作業での収穫をコミットしています。

Single-vineyard wines

Permitted grape varieties: Grüner Veltliner, Riesling
No enrichment allowed
Little or no use of oak

"Villages" wines

Permitted grape varieties: Grüner Veltliner, Riesling, Weißburgunder, Grauburgunder, Chardonnay, Neuburger, Muskateller, Sauvignon Blanc or Traminer
Little or no use of oak

Regional wines

Permitted grape varieties (monovarietal or as a cuvées): Grüner Veltliner, Riesling, Weißburgunder, Grauburgunder, Chardonnay, Neuburger, Muskateller, Sauvignon Blanc, Traminer, Frühroter Veltliner, Müller Thurgau, Muskat Ottonel, Roter Veltliner, Gemischter Satz, Blauer Burgunder, Sankt Laurent and Zweigelt

収穫は手摘みでなければならない!

Production and bottling respectively in the winegrowing region Wachau. Exception: processing the grapes outside the winegrowing region only in the neighboring regions Kremstal or Traisental under precisely defined conditions.

ゴベイツヴァインの分類は、伝統的なブドウ品種が使用され、グリューナー・ヴェルトリーナーやリースリングからムスカテラーやソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワールやザンクト・ラウレントまで、白赤合わせて17品種が許可されています。ゲミシュターサッツとキュヴェも認められています。これらのワインは”DAC”に産地名が併記され、使用するブドウはヴァッハウ全域で栽培されたものが対象です。

オルツヴァインは、オーストリアの原産地を形成する上でますます重要になってきており、ヴァッハウもまた、DAC規定に保護された22の指定自治体を対象としています。認可品種の数は、グリューナー・ヴェルトリーナーリースリングヴァイスブルグンダー、グラウブルグンダー、シャルドネノイブルガー、ムスカテラー、ソーヴィニヨン・ブラン、トラミナーの9つに限定されます。

原産地ピラミッドの最高峰は、リーデンヴァインです。ここでは、ヴァッハウで最も有名なブドウ品種であるグリューナー・ヴェルトリーナーとリースリングで、157の厳格に特定されたブドウ畑(リーデン)で収穫されたものが使用可能です。ラベルにリード名を表記するヴァッハウDACワインは、いかなる補糖、あるいはシャプタリザシオンが禁止され、オルツヴァイン同様、カスクの風味がほとんど感じられないか、あるいは全くないものでなければなりません。

この原産地の継ぎ目ない概念のおかげで、消費者は来歴の透明性と特異性による恩恵を受けることができるでしょう。ヴァッハウ地域ワイン委員会のチェアマンであるアントン・ボデンシュタインは、「これは、原産地を最前線にもたらし、ヴァッハウDACは地理的保護原産地の最も詳細な個々の畑の存在を提供するのです。」とコメント。

シュタインフェーダー、フェーダーシュピール、スマラクトはこれまで通り継続

1980年代、産地保護協会ヴィネア・ヴァッハウは、シュタインフェーダーフェーダーシュピール、スマラクトを制定しました。これは、メンバーが生産する白ワインと、ごく一部のロゼワインで、自然のアルコール濃度によって区分されます。この既に広く認知された価値ある分類は、新たなDACシステムにおいても継続されます。

DACの意味とは?

オーストリア原産地呼称制度(DAC)は、オーストリアの産地に典型的なクヴァリテーツヴァイン(上質ワイン)を法的に原産地として指定したものです。つまり、ワインのラベルにDACの文字と共にワイン産地の名前が記載されていれば、消費者はその産地で収穫されたブドウから造られ、その産地に典型的な上質ワインであるという確証を得ることが出来るのです。DACワインは、特定のDAC産地に認められたブドウ品種のみ使用し、そこで定められた規制を満たす必要があります。現在、オーストリアには15のDAC産地があります。DAC規定を満たさないワインは、産地の指標として該当する連邦州名を名乗り、その原産地の水準でオーストリアワインの多様性の一部を担っています。

概要: ヴァッハウ DAC
等級と許可品種:

シュタインフェーダーフェーダーシュピール、スマラクトのカテゴリーは継続して使用される

生産と風味の情報:
  • 全ての等級で手作業による収穫が必須
  • オルツヴァイン: カスクの風味は最小限、あるいは全くない
  • リーデンヴァイン: シャプタリザシオン禁止; カスクの風味は最小限、あるいは全くない

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