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有望な2022年ヴィンテージ

今年のヴィンテージに大きな期待 - 乾燥した夏が原因で収穫量はやや減少見込み - 現在のブドウの成熟度は良好

A picture shows two hands opening a grape.
© Austrian Wine / Robert Herbst
オーストリアのワイン生産者たちは、すでに今年の収穫に向けて忙しく準備を進めています。

オーストリアワイン生産者協会のヨハネス・シュムッケンシュラガー会長は、気候的にもコスト的にも厳しい今シーズンにおいて、収穫量はやや少ないものの、2022年ヴィンテージは有望と見ています。「オーストリアのワイン生産者たちは、今年の収穫の準備に追われています。ブルゲンラントのゼーヴィンケルのように、一般的にブドウが早く熟す場所では、収穫はもう始まっています。天候の関係で、収穫は昨年より若干早く始まりました。うまくいけば、ワインの量は例年並みの240万ヘクトリットルになると予想されます」と、先週金曜日にウィーンで行われた記者会見でシュムッケンシュラガーは述べました

今年は乾燥した天候のため、ブドウに含まれる果汁の割合がやや低く、正確な予測は困難です。とはいえ、雨が降った、あるいは降る予定の地域では、状況はまだ大きく改善される可能性もあります。「コロナウイルスによる経済的な混乱期を経て、オーストリアのワイン生産者たちは、ワインの販売が好調だった1年を振り返っています。これは、彼らが有望な2022年ヴィンテージに期待する理由でもあります。ただ、ワイン生産者たちは、特にエネルギーや包装材に関連する生産コストの大幅な上昇を懸念しています」と、ワイン生産者協会の会長は説明しました。

クリス・ヨーク(オーストリアワインマーケティング委員会CEO)、ヨハネス・シュムッケンシュラガー(オーストリアワイン生産者協会会長)、ヨセフ・グラット(オーストリアワイン生産者協会ディレクター)
© Austrian Chamber of Agriculture / Martin Grob
「良いヴィンテージが期待できます(f.l.t.r:)」クリス・ヨーク(オーストリアワインマーケティング委員会CEO)、ヨハネス・シュムッケンシュラガー(オーストリアワイン生産者協会会長)、ヨセフ・グラット(オーストリアワイン生産者協会ディレクター)

2022年の天候状況で強いられたブドウ畑の特別な管理

「2022年の天候は、さまざまな理由から厳しいものでした。春は涼しい時期と暖かい時期が交互にやってきましたが、全体的に乾燥しすぎていました。芽吹きは今年も比較的遅く、4月末になりました。しかし、通常5月中旬まで続く遅霜のリスクを考えると、これは間違いなくプラス要因です。暖かい天候のおかげで、ブドウは比較的早く開花し、そして、待望の雨は、ちょうど開花時期と重なりました。この時期は生育サイクルの中で非常にデリケートな時期であるため、雨によって菌類に侵されるリスクが高くなりました。被害を避けるために、ワイン生産者たちはブドウ樹に特別な手入れを行う必要がありました」とシュムッケンシュラガーは報告しました。「一方、7月と8月は、極度の干ばつに見舞われました。雨不足と30℃を超える気温は、ブドウにとって大きな試練となりました。特に樹齢の若いブドウ畑では、樹へのストレスを軽減するために房の数を減らさざるを得ませんでした。この年は灌漑設備が本当に必要でした。幸いなことに、雹や大雨は特定の地域や局地的にしか発生しませんでした。」

 

調和のとれたワインが期待され、特にフルボディのものも。

「雨不足で多くの畑が限界に達していたところ、8月末に待望の降雨がありました。その結果、土壌の湿度が上がり、ブドウの成熟が急速に進んでいます。しかし、全体的に夏の気温が高く推移したため、ブドウの糖度はすでに比較的進んでいました。ブドウの成熟過程のパラメータを比較すると、興味深いことに、2019年の例外的なヴィンテージに見られたものと同様の曲線が見られます。しかし、白ワインの収穫時期の選択は、ワイン生産者たちの研ぎ澄まされた直感に大きく依存することになるのでしょう。特に赤ワインへの期待が高まっており、果実が小さい分、濃厚で色の濃いワインが期待できます」と、ワイン生産者協会の会長は自信たっぷりに語ってくれました。

 

© © Austrian Chamber of Agriculture

平均的な収穫量でも、適切な時期に収穫することが重要

「うまくいけば、平均的な収穫量になるはずです。各産地の推定によれば、240万ヘクトリットルが見込まれています。結実はどこも順調でしたが、乾燥した天候のため、果実は小さいままでしたので、収穫量は例年より少なくなるでしょう。シュムッケンシュラガーは、「どの時点で収穫するかは、調和のとれたフルーティーなワインを造るための鍵になるでしょう」と言います。「ノイジードル湖周辺のワイン生産地、特にゼーヴィンケル地区では、今年の収穫はすでに始まっています。他のほとんどの地域では、収穫は9月中旬に始まります。ただし、ブドウ果汁やシュトゥルム(部分的に発酵させたブドウの果汁)を生産するための早期収穫は例外です。主な収穫は、ほとんどの地域で9月後半から10月前半に行われるでしょう」というのが、ワイン生産者協会の会長の見立てです。

 

ブドウの価格に対する高い期待

「オーストリアワインに対する国内外での高い需要は、バイヤーによるブドウ市場への関心の高さにも反映されます。その結果、生産に関わる高いコストをカバーすることが可能になるでしょう。小規模なワイナリーから大規模なワイナリーまで、多様なプレーヤーが存在するため、ワイン市場には大きな混乱はありませんでした。追加コストも転嫁されるでしょうが、他の地域で見られるような極端な投機的な値上げや、価格の倍増はないでしょう。オーストリアのワイン生産者は、困難な現状にあってもワイン生産を続けており、常にワイントレードの信頼できるパートナーなのです。それ故、今年はブドウの価格に圧力がかからないと確信しています」と、シュムッケンシュラガーは語りました。

 

概要
2022年ヴィンテージ
  • 気温の変動が激しい乾燥した春
  • 比較的遅い萌芽(4月下旬)、比較的早い開花
  • 開花時期に降雨があったため、菌類に侵されるリスクが高く、ブドウ畑での特別な管理が必要となった。
  • 7月と8月の極端な乾燥は、特に若いブドウ樹にとって深刻な問題。
  • 雹や大雨が降ったのは、ごく一部のケースに限られる
  • 8月末:待望の雨がブドウの成熟を促進させた
  • 前年よりやや早めの収穫
    • 主な収穫は9月後半から10月前半に行われる予定
  • エネルギーや包装材を中心とした生産コストの上昇
  • ワイン生産者は、ワイントレードの信頼できるパートナーであり続ける
収穫量見込み
  • 予想収量:240万hl(平均値相当)
    • 乾燥した天候のため、果汁の収量は減少予想
  • 降雨により、果汁の収量が増加する可能性はある
  • 暑さのため、ブドウが非常によく熟した
  • 白ワインは、調和のとれたフルーティなワインを造るために、適切な時期に収穫する必要がある。
  • 果実のサイズが小さいため、濃厚で力強い色の赤ワインが期待できる。

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連絡先・問い合わせ先:

クラウディア・ユング=ライスナー Claudia Jung-Leithner

オーストリア農業会議所 広報担当者

Tel. +43 676 83441 8770

Email: c.jung-leithner@lk-oe.at

 

Austrian Wine Marketing Board

A picture shows Chris Yorke, CEO of the AWMB.
© Austrian Wine / Anna Stöcher

CEO

Mr Chris Yorke
 

プレスの連絡先

Mr Georg Schullian
Teamleader Press, PR & Corporate Design

Ms Sabine Bauer-Wolf
Head of Communications

T: +43 1 503 92 67-30
communication@austrianwine.com

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